スマートフォンが普及し、高速通信環境が整備されたことから、動画視聴は一気に身近になりました。なかでもYouTubeは、全世代の平均利用率が70%を超え*、企業としては無視できない市場規模となっています。
しかし動画マーケティングに取り組もうと考えても、どのように集客すれば良いのか分からず、一歩踏み出せないでいる企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、 YouTubeにおける動画マーケティングの代表的な集客方法を3種類紹介します。 自社にあった方法を選び、動画マーケティングに取り組んでみてください。
*【出典】総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|66頁」
目次
YouTubeによる動画マーケティングの集客方法は3種類
YouTubeによる動画マーケティングの集客方法には、以下の3つがあります。
- 自社でYouTubeチャンネルを運用する
- YouTube広告を出稿する
- YouTuberによるインフルエンサーマーケティングを行う
それぞれ適した目的やメリット・デメリットがあり、動画マーケティングで成功するには自社にあった方法を選ぶことが重要です。次章からそれぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。
集客方法①自社でYouTubeチャンネルを運用
YouTubeで動画マーケティングを行うもっともベーシックな方法は、自社でYouTubeチャンネルを運用することです。
YouTubeチャンネルは、いってみれば自社サイトの動画版のようなものです。しかしYouTubeチャンネルは、ユーザーとの双方向コミュニケーションを取れる点が通常のサイトとは異なります。ユーザーのエンゲージメントを構築し、ファン化させることが可能です。
メリット
YouTubeチャンネルのメリットは、以下の3つです。
・効率的にターゲティングできる
・ユーザーをファン化しナーチャリングできる
・コンテンツが資産となる
YouTubeには、ユーザーに関連がある動画を自動的に表示させる「レコメンド機能」が備わっているため、ターゲットに効率的にアプローチできます。
さらにユーザーは、サイトをブックマークするように、チャンネル登録できるのも特徴です。チャンネル登録すれば、新しく配信された動画の通知を受け取ることも可能で、視聴してもらえる確率が高くなります。そのためファン化やナーチャリングしやすいことがメリットです。
またYouTubeチャンネル用に制作したコンテンツは、資産として残り続けます。配信をストップすると表示されなくなる広告と違い、一度投稿すれば半永久的にユーザーと接触し続けます。
デメリット
YouTubeチャンネルのデメリットは、以下の2つです。
・成果が出るのに時間がかかる
・撮影や編集に技術とコストが必要
YouTubeチャンネルは、もともと知名度が高い企業でない限り、成果が出るのに時間がかかる施策です。撮影や編集には技術もコストも必要になるため、成果が出ない時間が長く続くとことで、施策を断念する企業も少なくありません。
YouTubeチャンネルは長期戦であると覚悟して、外注も活用しながら効果検証を繰り返し、根気よく取り組む必要があります。
集客方法②YouTube広告の出稿
YouTubeで動画マーケティングを行う2つ目の方法は、広告を出稿することです。YouTubeで出稿できる広告には、以下のようなものがあります。
YouTubeには上記のように多彩な種類の広告が用意されているので、自社の目的にあった広告タイプでの出稿が可能です。
メリット
YouTube広告で動画マーケティングを行うメリットは以下の3つです。
・短期間での成果が見込める
・容易にターゲティングできる
・認知獲得に貢献する
YouTube広告は、出稿したその日からユーザーの目に触れるため、自社チャンネルでマーケティングするより短期間での成果が見込めます。ユーザーの属性や行動履歴を考慮してターゲティングできることから、アプローチしたい層に接触できます。また、これまで接触機会がなかった潜在層の認知獲得を期待できるのもメリットです。
デメリット
一方、YouTube広告で動画マーケティングを行うのには、以下のデメリットがあります。
・運用コストがかかる
・運用ノウハウが求められる
YouTube広告は、出稿するのに一定のコストが必要です。YouTube広告は、オークション形式が基本なので、予算がなければ競合に競り負けてしまいます。
また、興味がなければスキップされてしまうことから、ユーザーの関心を瞬時にひきつけるクオリティが求められます。そしてそれには制作コストがかかります。さらに効果的に運用するには、一定のノウハウも必要です。
自社にリソースがない場合には、外注することで課題を解決すると良いでしょう。
集客方法③YouTuberによるインフルエンサーマーケティング
すでに多くのファンを獲得しているYouTuberを活用しての「インフルエンサーマーケティング」も、YouTubeでの集客方法のひとつです。
インフルエンサーマーケティングは、人気YouTuberに、自社の商品やサービスを宣伝してもらう方法です。自社のターゲットとYouTuberのファン層がマッチすれば、高い効果が期待できます。
メリット
YouTuberによるインフルエンサーマーケティングを行うメリットは、以下の3つです。
・企業色を薄めた宣伝ができる
・ユーザーの共感と信頼を得やすい
・拡散が期待できる
インフルエンサーマーケティングでは、YouTuberを通じて商品やサービスをPRすることになるため、企業色を薄めた宣伝が可能です。
またYouTuberのファンがターゲットであることから、「あの人がおすすめするのなら」と自社プロダクトへの共感や信頼を得られやすいのもメリットです。著名なYouTuberであれば、ファンによる動画の拡散も期待できます。
デメリット
YouTuberによるインフルエンサーマーケティングを行うのには、以下のデメリットもあります。
・マッチングを失敗すると効果が出ない
・ステルスマーケティングに注意する必要がある
インフルエンサーマーケティングは、宣伝してもらう商品・サービスとYouTuberとのマッチングが成否を分けます。YouTuberやそのファン層が、自社プロダクトの世界観とマッチしているかは慎重に見極めなければなりません。
また、動画の演出によっては、ステルスマーケティングと捉えられる恐れもあります。ステルスマーケティングと認識されると、かえって企業の評価を下げかねないため注意しましょう。
まとめ
YouTubeによる集客方法には、自社チャンネルの運用、YouTube広告の出稿、インフルエンサーの活用の3種類があります。集客方法を選ぶときには、潜在層の認知を拡大したいのか、顕在層をファン化させたいのかなど、集客したい目的やアプローチしたい層に適した手法を選ぶことが成功のポイントです。
それぞれの集客方法による成功事例は、以下の記事にてご紹介しています。
「事例から学ぶ!YouTubeによる動画マーケティングの集客方法と成功ポイント」
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